成績表でみる専門用語
健康診断成績表で見る専門用語
| 名称 |
基準値 |
解説 | |
| 肝・膵機能 | |||
| 血清蛋白 |
6.5~8.2 g/dl |
ヒトの血液中にある100種類以上もの蛋白成分を合わせて測定した値です。主にアルブミンとグロブリンという成分によって量が左右されます。栄養状態や全身の状態の悪い場合に低下します。 | |
| アルブミン |
3.7~5.5 g/dl |
血清蛋白の中で最も量の多い成分で、肝臓で合成されます。全身の栄養状態や肝臓の状態を知ることができます。 | |
| BIL/総 |
0.2~1.0 mg/dl |
赤血球の中にあるヘモグロビンから作られる色素です。ビリルビンが血液中に増加した状態を黄疸と言います。黄疸は主に肝疾患・胆道疾患・溶血性疾患(赤血球が壊れてしまう病気)の時に見られる皮膚等が黄色くなる状態のことです。 | |
| BIL/直 |
0.0~0.4 mg/dl |
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| TTT |
0.5~6.5 U |
血清蛋白の状態を調べる検査の一つです。血清蛋白の多くは肝臓で作られており、特に肝炎・脂肪肝・肝硬変・胆汁うつ滞などの肝疾患で上昇が見られます。また、膠原病・高脂血症等の病気でも上昇が見られます。 | |
| ZTT |
2.3~12.0 U |
血清蛋白の状態を調べる検査の一つです。血清蛋白の中でも特にγグロブリンという成分と連動します。肝臓の病気でも肝炎・肝硬変等では上昇がみられますが、胆汁うつ滞では低値となります。慢性感染症・自己免疫疾患等で上昇が見られます。 | |
| ALP |
104~338 U/1 |
肝臓・骨・小腸・腎臓などに見られる酵素です。ほとんどの成分が肝臓を経由して胆汁に排出されるため、胆道につまりがあると上昇が見られます。肝臓の炎症や胆道系疾患(胆石等)、骨の病気(骨折等)でも上昇がみられます。 | |
| AST(GOT) |
10~40 U/1 |
肝臓・心臓・筋肉等に多く見られる酵素で、細胞の構成成分であるアミノ酸を作り出す働きを持っています。細胞が破壊されると上昇し、特に肝疾患・心筋梗塞・筋疾患・溶血性貧血等で上昇がみられます。 | |
| ALT(GPT) |
5~45 U/1 |
ASTと同様に、心臓・肝臓・筋肉等にみられる酵素ですが、量はASTと比べると少量で、ASTより肝臓に集中しているため、肝臓の疾患をよく反映します。薬剤性肝炎や脂肪肝でも上昇が見られます。 | |
| LDH | 220~430 U/1 |
肝臓・心臓・筋肉・腎臓等多くの臓器に見られる酵素で、血液成分(赤血球・白血球・血小板等)にも多く見られます。肝疾患・心疾患・血液疾患・筋疾患等で上昇が見られます。 | |
| γ - GTP |
8~73 U/1 |
蛋白質を分解する酵素で腎臓・膵臓・肝臓等に見られます。肝臓・胆道系疾患で上昇が見られ、特に他の肝機能検査よりアルコールや薬剤による肝障害で上昇が見られます。アルコール性肝障害ではアルコールをとめることによって低下が見られ、経過観察に重要です。 | |
| コリンエステラーゼ |
3500~8000 U/1 |
肝臓でつくられる酵素の一つです。肝臓の機能を反映しているため、肝疾患の経過を見るのに適しており、慢性肝炎・肝硬変等で低下が見られ、脂肪肝では上昇が見られます。 | |
| 血清アミラーゼ |
60~190 U/1 |
糖類を分解する消化酵素で、主に唾液線と膵臓から分泌されます。膵臓の炎症等で上昇が見られます。 | |
| 肝炎ウイルス | |||
| HBs 抗原 |
(-) |
B型肝炎に感染しているかどうかが分かります。HBs抗原陽性(+)の場合はB型肝炎のウイルスに感染していることを表します。現在肝炎を起こしているか、肝炎ウイルスのキャリアー(症状がなくてもウイルスが体の中にいる状態)ですので、専門医への受診及び経過観察が必要です。HBs抗原陰性(-)で、HBs抗体陽性(+)の場合は過去にB型肝炎ウイルスに感染したことを表しますが、すでに免疫が出来ていますので肝炎の心配は有りません。 | |
| HBs 抗体 | (-) |
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| HCV 抗体 | (-) |
C型肝炎に感染しているかどうかがわかります。HCV抗体陽性(+)の場合には、現在C型肝炎ウイルスに感染している場合と、過去にC型肝炎ウイルスに感染した場合の両方が含まれます。HCV抗体陽性(+)の場合はHCV核酸検査によって現在C型肝炎ウイルスが存在するかどうかを判定する必要があります。核酸検査でC型肝炎ウイルスが陽性(+)の場合は専門医への受診が必要です。 | |
| HCV 核酸 | (-) |
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| 糖尿病 | |||
| 血糖 |
70~110 mg/dl |
食物に含まれる糖質は小腸でブドウ糖として吸収され血液に入ります。これを測定したのが血糖で、食後に上昇が見られます。膵臓から分泌されるインスリンというホルモンによって速やかに正常化します。一般的に10時間以上の絶食で測った状態の血糖を空腹時血糖と言います。 | |
| 尿糖 |
0.03以下 g/dl |
尿中の糖を測る検査です。尿糖は食後では陽性になることもありますが、空腹時には通常認められません。 | |
| HbA1C (グリコ ヘモグロビン) |
4.3~5.8 % | グリコヘモグロビンは血液に含まれるヘモグロビンという成分とブドウ糖が結合したものです。血糖は食事等の影響で変動が見られますが、グリコヘモグロビンは約120日で入れ替わるため、最近1~3ヶ月間の血糖の状態をおおまかに表します。 | |
| 血中脂質 | |||
| 総コレステロール |
150~219 mg/dl |
血液中に含まれる脂肪分の一つです。血管の維持に重要な役割を果たしています。過剰な血中コレステロールは動脈硬化をひきおこします。高脂肪食で上昇がみられます。女性ホルモンの関係で女性では閉経後に増加がみられます。 | |
| 中性脂肪 (トリグリセリド) |
50~149 mg/dl |
血中および体内にある脂肪の一種です。血中ではエネルギー運搬・貯蔵に重要な役割をはたしています。中性脂肪の上昇は脂肪肝・肥満をひきおこします。またコレステロールと同様に動脈硬化の原因となります。 | |
| HDLコレステロール |
♂41~80 mg/dl ♀41~90 mg/dl |
コレステロールの中でも善玉コレステロールと呼ばれる成分です。血管の壁にはりついたコレステロールをはがして肝臓に運び込む役目をはたしています。HDLコレステロールが低いと動脈硬化(脳梗塞・心筋梗塞)を起こしやすい状態になります。食事の影響をうけるほか、喫煙・肥満・運動不足・糖尿病等で低下がみられます | |
| βリポ蛋白 |
♂150~600 mg/dl ♀130~430 mg/dl |
コレステロールや中性脂肪などの血中脂質は、水に溶けにくいため血液中では血清蛋白と結合しており、これをリポ蛋白と呼びます。βリポ蛋白は主にLDLコレステロールと結合しており、動脈硬化の危険因子です。 | |
| LDLコレステロール |
70~139 mg/dl |
コレステロールの中でも悪玉コレステロールと呼ばれる成分です。LDLコレステロールの上昇は、特に動脈硬化の危険因子と考えられています。 | |
| 肝機能 | |||
| 尿素窒素 (BUN) |
8.0~20.0 mg/dl |
血液中の尿素に含まれる窒素成分です。蛋白の最終産物である尿素は肝臓でアンモニアから産生され、腎臓から排出されます。腎臓からの尿素の排泄が悪くなると、血中の尿素窒素の上昇がみられます。アンモニアの生成が多くなっても(体内での出血等)でも上昇がみられます。食事の内容によっても影響を受けます。 | |
| クレアチニン |
♂0.8~1.3 mg/dl ♀0.6~1.0 mg/dl |
筋肉中にあるクレアチンという物質の最終産物です。筋肉でエネルギーが使用されると産生され、腎臓から排出されます。筋肉の量は短期間ではあまり変化しないので血清クレアチニンの値はむしろ腎機能の状態を表します。食事等の影響をうけることはあまりなく、筋肉の少ない人では少なくなります。 | |
| 尿酸 | 人間の体の細胞が新陳代謝で入れ替わる際に、核酸という成分が壊れた時にできる最終産物です。食物中のプリン体という成分も同様に壊されて尿酸となります。血中で上昇が続くと、腎結石や痛風の原因となります。 | ||
| 血液一般 | |||
| 白血球 |
白血球は血液中にある、体を細菌やウイルス等から守る成分で、免疫という作用を担当しています。働きによって幾つかの種類があります(顆粒球・リンパ球等)。白血球が上昇している状態は、通常は体が細菌やウイルスと闘っている状態を表しています。 | ||
| 赤血球 |
赤血球は血液中で酸素を運ぶ役目を担当しています。血色素(ヘモグロビン)は赤血球の中でも酸素と結合する成分です。血液中での赤血球の割合をヘマトクリットといいます。赤血球が少なくなった状態を貧血といいます。 | ||
| 血色素 | |||
| ヘマトクリット | |||
| 血小板 |
血小板は出血等が起こったときに血液を固める成分です。血小板には粘着性があり、出血がおこった部分にくっついて血栓となり出血を止めます。血小板の数が減ると、出血しやすくなったり出血が止まらなくなったりします。 | ||
| 免疫血清反応 | |||
| 体には病気になった時や、外部から細菌・ウイルスが入ってきた時に、正常に治そうとする働きがあります。正常と異なった状態の時に対応する反応を免疫反応と呼び、血液でその状態を計るのが免疫血清反応です。 | |||
| CRP | 0.45以下 mg/dl | 炎症に反応して上昇する蛋白です。検査の感度は高く、ごく小さな炎症でも陽性となります。 | |
| RA |
(-) |
慢性関節リウマチの時に血液中に見られる特殊な蛋白(γグロプリン)です。感度の高い免疫反応でリウマチ以外の膠原病でも上昇が見られる他、ウイルス感染、肝硬変等でも上昇が見られます。健常者でも約5%に陽性例が見られ、年齢とともに増加が見られます。 | |
| ASLO |
244以下 IU/ml |
溶血性連鎖球菌という細菌に含まれる毒素のストレプトリジン(赤血球を壊す)に対する抗体を測ったものです。急性リウマチ熱、慢性関節リウマチ等で上昇が見ます。だだし古い感染でも上昇を認められてしまうため、一回の測定では現在の感染を証明できません。 | |
| 腫痕マーカー | |||
| 体内に腫瘍が認められる時に上昇する物質を測定する検査です。腫瘍のない場合でも上昇が見られることもあり(各項目を参照)上昇したからといって必ずしも「腫瘍」があるというわけではありません。喫煙によって上昇の見られる腫瘍マーカーもあり、腫瘍(特に微小な)の有無を見分けることが難しい場合もあります。 | |||
| α-フェト プロテイン |
20.0以下 ng/ml | 肝癌で高値の見られる特殊な蛋白です。胎児性腫瘍(胚芽腫瘍)や劇症肝炎時の肝再生でも上昇が見られることがあります。 | |
| CA19-9 |
37.0以下 U/mg |
大腸癌で高値の見られる特殊な物質です。膵癌・胆嚢癌等の他、肺癌・乳癌でも上昇が見られます。唾液線・胆管・気管支炎の高度の炎症でも上昇が見られることがあります。 | |
| CEA |
2.5以下 ng/ml |
大腸癌・肺癌で高値の見られる特殊な蛋白です。その他の消化器系の癌でも上昇が見られる他、糖尿病・甲状腺機能低下症でも上昇が見られます。また、加齢によっても軽度上昇が見られ、喫煙者でも上昇が見られます。 | |
| 眼科系検査 | |||
| 視力 | 当クリニックで測定する視力は5m離れた位置に相当する指標を測定する遠方視力です。カッコ内の視力はメガネやコンタクトレンズを使用して測定した矯正視力です。 | ||
| 眼圧 | 眼球の内圧を調べる検査です。眼圧が高いときは縁内障が疑われます。 | ||
| 眼底 | 眼球の奥にある網膜を観察します。眼底の血管は、全身の中で唯一直接観察される血管です。眼の病気の他に、動脈硬化、糖尿病等の症状が分かります。 | ||
| 便潜血反応 | |||
| 肉眼では分からない便の中の血液を検査をします。消化管からの出血を診断し、大腸腫瘍・大腸ポリープ等で陽性になります。 | |||
